セミナーに参加してきました。
こんにちは。
院長の田中宏昌です。
5月6月と土曜日の診療を休診させていただき、土曜日と日曜日計4日間セミナーに参加してきました。
学会等についても基本的に休診しない方針でいるのですが、今回はどうしても参加したいセミナーだったので、特に土曜日は、土曜日にしかいらっしゃれない患者さんたちのことを考えると苦渋の決断だったのですが、お休みさせていただきました。
BPS( Biofunctional Prosthetic Sysytem):生体機能補綴機構による義歯作成法に関するセミナーです。
かねてから興味があり、参加したいセミナーでしたが、すぐに定員に達してしまい、キャンセル待ちをしていての参加です。
私は大学院生時代にインプラントに関する研究をさせていただき、もちろんインプラントを今も日常臨床の中でライフワークの1つとして研鑽しております。当院の患者さんの中でもインプラントによる欠損補綴による機能回復で恩恵を受けている方も多いと思います。
その一方で、多数歯にわたる欠損で、インプラントによる欠損補綴に不安を感じたり、経済的に課題があったり、年齢的に躊躇されることも多いのが実情かと感じております。
そして私のライフワークと考えている「予防」と「咬合再構築と咬合再建」には、義歯を避けて通れないことを常々感じております。さらに、義歯については長年にわたって悩みを抱えている患者さんが多いのも感じております。
そこでこのBPSを研修して、義歯に悩みを抱えている患者さんに大きな幸せを感じて頂きたいと思い参加しました。
最初の出会いはいつもお世話になっている技工士さんからの紹介でした。「こんな義歯のシステムに興味ありませんか?」
早速、書籍を買って読んでみたところ、引き込まれました。
家を建てるのにたとえて言えば、従来は基礎を作ってから柱を立てて作っていくのが常識としていたのが、BPSの義歯は屋根を作り、柱を立ててから基礎を作る様なくらいのイメージの違いがあります。しかし、きわめて理論的で基礎に立脚しており、私のコンセプトにぴったり合い、きちんと学びたいと強く思いました。
そこでセミナーに申し込み、順番待ちをしたのちの今回の参加になりました。
5月にベーシックコース、6月にクリニカルコースという形で受講しました。5月は講義と模擬患者さんに講師の先生が型採りやかみ合わせ等の決め方のデモンストレーションを行い、6月は受講している歯科医師が模擬患者さんに実際に型採りやかみ合わせ等の決め方の実技をさせていただきました。
いままで感覚的に行っていたことも理屈で行うことができたのでかなりBPSに限らず、総義歯のみならず部分入れ歯についても認識が深くなったと感じます。
一緒に参加していた先生とも交流することができてとても有意義なセミナーを受講できました。